たんぱく質(第二部) 身体を作る優先順位と具体的な働きについて
こんにちは。前回、たんぱく質の重要性についてご紹介しました。
今回は、身体を作る優先順位と具体的な働きについてご紹介したいと思います。
優先順位1位:内臓と血液を作る
人間は胃がなければ食べ物を消化できませんし、腸がなければ栄養を吸収できません。
心臓と血液がなければ、栄養や酸素を全身に運べないので生きることができませんので、タンパク質が真っ先に使われるのは内臓と血液です。
優先順位2位:細胞を修復する
ストレスや無理な食事、睡眠不足や喫煙、飲酒などで
人間の細胞は日々ダメージを受けています。
細胞は傷ついたままだとガンなどの生活習慣病の発生に繋がると言われていますので、ダメージを回復させなければなりません。
優先順位3位:ホルモンを作る
内臓の消化液や酵素、脳内物質(セロトニンやドーパミンなど)に変わります。
消化液や酵素がないと食べたものが体に吸収されづらくなり、
脳内物質が不足すると起こるといわれているのがうつ病。
心身の健康維持にタンパク質が欠かせません。
優先順位4位:骨を作る
骨の材料と言えば真っ先に浮かぶのがカルシウム。
確かにカルシウムは骨の主成分ではありますが、実は骨の根本的な部分を作っているのがタンパク質なのです。
タンパク質でできた『骨組み』に、カルシウムという『肉』がくっつくことで、骨は形成されています。
優先順位5位:筋肉を作る
タンパク質の五番目になってようやく筋肉に変わります。
『タンパク質=筋肉を作る』というイメージが強いと思いますが、
実は優先順位は低めなんです。
しかし逆を言えば、『筋肉がついてきた』とか、『最近、自然と痩せてきた』と感じられる方は、内臓やホルモンや骨がきちんと作られ、身体の内側ケアと心のケアが万全とも考えられます。
筋肉ムキムキの人は何か知らないけどいつも元気で明るいと思いませんか?
こうして栄養学的に見ても、『マッチョ=元気』とうい理にかなったことなのです。
優先順位6位:肌や粘膜や髪を作る
最後は鼻や口の粘膜、肌や髪の毛、爪などの体の表面部分に使われます。
鼻や口の粘膜は人間の免疫力を司り、
ウイルスや菌などの外敵から身を守る役目があります。
粘膜が機能しないと、風邪をひいたり、
免疫機能が狂って起こる花粉症や鼻炎、アトピー等を引き起こします。
また、肌や髪の毛、爪の材料にもなりますので、
タンパク質が足りていないような人は不健康な印象を受ける人が多いようです。
アトピー体質の方はタンパク質の多く摂るとことを心ががけるといいようです。
<最後に>
いかがでしたでしょうか。
たんぱく質は生命の維持に必要な部分から優先的に利用されます。
免疫が必要と言われるこの時期、しっかり摂っていきましょう。